若者のSTDについて

若い世代の性病感染が深刻

日本だけが増加傾向にあるクラミジア感染症と淋病

セックスで感染する病気を「STD」と言います。梅毒,淋病,クラミジア感染症,性器ヘルペス,尖形コンジローマなどがあります。

 

梅毒や淋病は昔から知らている病気ですが、「今の日本にまだあるの?」と思う人も多いことでしょう。しかし現在増加傾向にあり、若い世代を中心に流行の兆しがみられます。

 

中でも感染例が多く報告されているのが、クラミジア感染症と淋病です。先進国では既に過去の病気となりつつありますが、日本では近年になって患者が増えてきています。

 

同じように、HIV感染症も 先進国では増加が収まりつつありますが、日本だけが増加傾向にあります。

 

HIV感染症を除く STD患者の割合をみると、女性は男性の1.4倍と 女性の患者のほうが多いです。男性の病気というイメージをお持ちの方も多いと思われるので、病気の発症に注意が必要です。

 

また、罹患率をみると、女性は 10代後半からグッと増加し 20代前半がピークです。若者が群を抜いて多いのが特徴です。対して男性は、20代後半をピークに ゆるやかなカーブを描いています。

 

 

日本ではSTDが増加傾向にありますが、その背景として 若い世代の性行動が考えられています。

 

セックスの開始年齢が、より早まっているのです。 1999年の東京都の調査によると、高校3年生でセックスをしたと答えた生徒は 男女ともに約4割でした。それから その割合は年々多くなっており、しかも早まる傾向にあると言います。

 

また、より多くの相手と交渉を持つ傾向にもあります。厚生省の調査によると、これまでに5人以上の相手とセックスしたと回答した割合は、女性で 18〜24歳が最も多くて 約4割もいました。

 

これらの結果から見えてくるのが、早い時期にセックスを経験し 24歳までに5人以上の相手と関係を持つ 若い女性が増加しているということです。そして、こうした活発で広範囲な性行動が、STDの流行を招いていると言われているわけです。

中高生のセックスは是か非か

性教育と言うとセックスについて具体的に教えることだと認識している人が多いですが、正しくは「性」について教えるのであって、セックスは結果的な行為として存在しているだけに過ぎないことを分かろうとしない人が多くいます。
その象徴的な問題として「中高生のセックスは是か非か」という問題があります。

 

これは道徳的な問題であり、性教育において答えを出せるものではありません。
逆にいうと性教育で扱うテーマではないと言った方が良いでしょう。
是か非かと言えば、どちらでもないというのが性教育という立場からの回答と言えます。

 

性教育をすればセックスについても教えることになるので、性の乱れを助長するという意見もある角度から見れば間違っていないのかもしれません。
ただしその考え方は性教育がどういったものかを正しく理解していない可能性が高いのです。
料理を教える時に包丁の使い方を教えたからといった、人を傷つけようと考え、実行に移して犯罪者となる人がどれだけいるのでしょうか。
包丁はあくまでも目的を達成するための手段でしかなく、それそのものに悪意はありません。

 

同じように性教育ではセックスを扱うものの、それを推奨しているわけではなくリスクや正しい知識を教えているにすぎません。
中高生のセックスについての是非を問うた時に、正しい答えを得るとするならば、それは道徳、モラル、一般常識、法的根拠などになり性教育とは別問題となります。
中高生のセックスの是非は、貞操観念とも直結しており云わば両親が子供に対して植え付けるべき考え方と言っても良いでしょう。


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