性病 症状

性病の種類と症状/症状からあなたの性病を判定!

性病の種類別 特徴と症状一覧

クラミジア感染症

症状が軽くて見逃しやすいです。10〜20代の2〜3割がかかっているという報告もあるほどです。放っておくと、不妊症や子宮外妊娠などを引き起こします。

 

淋病

男性だと症状が分かりやすいですが、女性は気付きにくいです。現在、感染者が増加中です。不妊症などの原因にもなります。

 

性器ヘルペス

症状が出ないことが多いですが、出ると強い痛みを生じます。感染時期が分からないこともあります。完全に治ることはありません。

 

尖形コンジローマ

性器にイボができるだけで痛みはありません。ただ、レーザーなどの外科手術でないと取り除けないので面倒です。

 

膣トリコモナス症

泡立ったおりものが出るのが特徴で、性器の痒みも伴います。放っておくと、不妊症になることもあります。

 

膣カンジダ症

ヨーグルト状のおりものが出るのが特徴で、性器の激しい痒みにも襲われます。感染経路が、セックスとは限りません。

 

梅毒

10年以上の歳月をかけて死に至る怖い病気です。治療をすれば治ります。感染者は意外に多いです。

 

HIV感染症

感染してから10年後ぐらいにエイズを発症する病気です。さまざまな感染症を起こして、最後は死に至ります。完治はできません。

 

B型肝炎

多くの場合 感染しても気付きません。また、急性肝炎を発症することもありますが、1〜2カ月で治ります。家庭内感染や母子感染を引き起こします。

 

アメーバ赤痢症

オーラルセックスやアナルセックスが広く行われることにより性病に仲間入りした病気です。

クラミジア感染症

クラミジアはクラミジア・トラコマチスと言う真菌の一種に感染することで起こる病気で性感染症の中でも最も患者数の多い病気です。

 

クラミジア・トラコマチスは宿主細胞の中でしか生存・増殖することができません。
つまり銭湯のお風呂椅子を知らない人と共有したり、家族が使ったあとのバスタオルを一緒に使ったとしてもクラミジアに感染する可能性はほとんどないのです。

 

クラミジアへの感染経路は基本的に粘膜同士の接触、性行為以外ではありえないということになります。
実際、感染者数は10代〜20代と性交渉が活動的な若年層に多くなり、20代前半の女性患者数は男性患者数の2倍ほどになります。

 

クラミジアはコンドームをつけていても感染する

クラミジアは粘膜同士の接触、精液、膣分泌液が体内に入ることで感染するためコンドームを付けていても挿入、射精は関係なく、咽頭感染していればディープキスをするだけでも感染する恐れがあります。
あらゆる性行為で感染するということを覚えておきましょう。

 

クラミジアの潜伏期間は1週間〜3週間です。
一人ひとり症状が出るまでの期間は違うので、症状が出た場合には3週間前くらいまで遡って性交渉を持った相手が感染していたのでは?
と相手を判断する必要があります。

 

クラミジアの最も恐ろしい点は自覚症状が少ないということです。
男性の5割、女性の8割が感染していても無症状です。
このため知らず知らずのうちに性行為を繰り返し感染を広げているという現状が有ります。
症状がでなくても感染していれば相手にクラミジアをうつしてしまうので注意が必要です。

 

クラミジア感染症の発生箇所と症状

クラミジアは粘膜の直接接触で感染します。
具体的には唇、口腔内(舌、のど)、鼻の中、耳の中、瞼の裏、生殖器(陰茎、膣)、肛門などです。

 

そんな場所、感染するわけがないと思われるかもしれませんが、精液や膣分泌液が付着した手で目に触れたり、鼻をほじったいりすれば粘膜同士が接触することになりますから感染のおそれがあります。

 

男性の場合は女性に比べて自覚症状が出やすく、感染して1週間〜2週間くらいで尿道に違和感を感じます。
排尿時に痛みを感じる、尿がしみる、尿道がかゆいなどです。

 

尿道部分が炎症をおこすため陰茎から膿が出ることもありますが、尿に混じって排出されるため、あまり気づかれません。
放置してしまうと尿道→前立腺→睾丸と菌が身体の奥へ進んでしまいます。

 

クラミジアは男性よりも女性に感染者が多い性感染症です。
これは男性に比べて自覚症状が出るケースが少ないため、感染していても何年も気づかないことがあるからです。
元カレからクラミジアを感染させられ、別れたあと何年も気づかずに過ごすこともあり潜在的な感染者数が多いのです。

 

女性が感染することが多いのは子宮頸管です。
自覚症状が出る場合には1週間〜3週間ほどで水っぽいおりものが増える、性器にかゆみがある、性行為に痛みを感じるなどで自覚症状自体もわかりにくいものが多いです。

 

治療をせずに放置してしまうと、子宮、卵管、卵巣と感染が広がり、子宮内膜炎や卵管炎、腹膜炎を引き起こす可能性があり、ひどい場合には不妊症の原因となることもあります。

 

クラミジア感染症の病院での検査方法

クラミジア感染症は非常にポピュラーな性感染症です。
推定でも日本国内で100万人以上が感染しているとされています。
感染力も強く、保菌者とのセックスが1回でも50%の確率で感染します。

 

特に若い女性の感染が深刻で10代後半〜20代前半の15人に1人がクラミジアに感染している計算になります。
もしクラミジアへの感染が少しでも疑われる場合には早急に病院で検査を受けるのが良いでしょう。

 

またクラミジアは非常に感染力が強いことから、カップルの片方に自覚症状が出た場合にはパートナーも一緒に検査するのがすすめです。
片方だけが治療しても性行為をするたびに感染してしまうため、治療は二人セットで行わなければ意味がないのです。

 

クラミジアに感染しているかどうかは検査で簡単に判定できますし、感染していても抗生物質と抗菌剤を服用すれば1〜2週間程度で完治します。

 

どの病院を受診すればいいの?

クラミジアかもしれないと思った場合には性病科、泌尿器科、産婦人科で検査が受けられます。

 

一番確実に検査ができるのは性病科、もしくは性感染症内科です。
しかし名称が名称だけに受診しにくい。
親の保険証を使う場合には親に受信履歴がバレてしまうのが怖いということもあります。

 

なので性器に症状がある場合には男性の場合には泌尿器科、女性の場合には産婦人科の受診がおすすめです。
咽頭に異常がある場合には耳鼻咽頭科でも診察が受けられます。
結果は女性の場合は即日、男性は尿検査になるため数日かかることがあります。

 

クラミジアの治療には保険が適用されます。
費用は受診した病院や検査方法によって異なりますが大体3000〜5000円前後を目安と考えてください。

 

クラミジア感染症の治療法

クラミジアは抗生物質で治療できます。
症状が軽ければ薬を飲むだけで治療できますが、症状が重たい場合や長期的に感染していた場合には点滴で治療を行うこともあります。

 

治療に使われる薬はいくつかありますが、特にポピュラーなのが抗生物質・ジスマロックです。
初日に1回服用するだけで抗菌作用が1週間持続できるため特効薬としても知られています。
ジスマロックのジェネリックである「アジー」も同様の効果があります。

 

毎日服用しなければいけない薬は飲み忘れてしまったり、治療の途中で飲むのをやめてしまう人がいますが、1回飲むだけで1週間効果が続くので、そうした心配も不要になります。

 

ほとんどの場合、ジスマロック1000mgを1回服用すれば、1週間後に完治する場合が多いのですが、お腹が弱く下痢が多い方や効果が得られない場合には別の抗生物質を使うこともあります。

 

どうすれば完治と言えるの?

クラミジアの治療は基本的にはジスマロックを1回服用するだけでOKです。
ほとんどのケースではこれで治ります。

 

ただし、本当にクラミジア菌が体内から消えたかどうかはもう一度病院で検査をしてもらわなければいけません。
この検査が非常に重要です。

 

というのも、症状が消えたから完治というわけではなく、5〜10%の確率でクラミジアを再発してしまう人がいるからです。
最近では薬に耐性を持ったクラミジア菌も登場しており、ほとんど完治したかのように見えたものの、わずかに生き残ったクラミジアが再増殖してしまうこともあるのです。

 

このため、クラミジアの完治=再検査でOKがでたらということになります。
薬を飲んで1週間経過したからセックスしてもOK!ではなく、検査で結果がでるまでは性交渉を控えるようにしましょう。

 

クラミジア感染症の妊娠・出産・胎児への影響

クラミジアは自覚症状がないことが多いため、感染していることに気づかずに妊娠してしまうケースも少なくありません。
実際に妊婦健診でも3%〜5%がクラミジアに感染しています。

 

クラミジアに感染したままだと羊膜までいずれクラミジア菌が侵入し、前期破水など流産を起こす可能性が高くなりますし、出産時に新生児がクラミジアに感染し新生児結膜炎や肺炎などにかかることがあります。

 

またクラミジアに感染したまま長期的に放置すると将来的に不妊に繋がり、不妊症の治療中にクラミジア感染が明らかになることもあります。

 

私は特定のパートナーとしか行為をしていないから安心!とならないのがクラミジアの怖い点です。
自覚症状がでないため、前のパートナーとの間で感染することもあり、1回でも性交渉を持てば誰でも感染の可能性はあるのです。

淋病

淋病は(淋菌)が原因で感染する性感染症です。
アメリカでは年間35万人の患者数が報告されますが実際には70万人の新規患者がいるとされます。
淋病にかかっている人と性交渉を持つと30%の確率で感染するとても感染力の強い病気です。

 

感染者数は減少傾向にありましたが近年再び感染者数が増え、クラミジアに同時感染しているケースもあり問題となっています。

 

淋病は粘膜の接触だけで感染します。
咽頭に淋病を持っている人とディープキスをすれば性交渉をもたなくてもそれだけで咽頭に淋病を貰ってしまいます。
コンドームを使用すれば感染しないというものではなく、オーラルセックスでも粘膜が接触すれば感染してしまいます。

 

淋病は誰にでもなる危険性がある

「わたしと小鳥と鈴と」などで知られる詩人・金子みすゞも淋病で苦しんだと言われています。
これは彼女が性的に奔放な女性だったからではありません。
彼女の結婚相手が性的に奔放な男性だったため感染してしまったのです。

 

私は彼氏/彼女としか性交渉をしていないから淋病に感染する心配はない、と自分から切り離すのは間違いです。
一度でも性交渉を持ったことのある人間なら誰でも感染するリスクはあるのです。

 

淋病の潜伏期間は様々です。
男性の場合は早い場合だと2〜5日後に症状が出る人もいれば1ヶ月近く症状が出るまで時間がかかることもあります。
女性の場合は男性に比べて症状がゆるやかなため潜伏期間も長めです。
そして男女ともに全く症状を自覚することがない場合もあるのです。
もちろん潜伏期間であっても性交渉をすれば相手に感染させるリスクがあります。

 

淋病の発生箇所と症状

淋病は男性に強く症状が出る傾向にあります。
男性のばあいにはペニス(尿道)、咽頭、肛門などに感染し、性風俗でのオーラルセックス(フェラチオ)で感染する人が多いです。

 

一番多い尿道への感染では排尿時に焼けるような強い痛みを感じるというものです。
白色、黄色、緑色などの分泌物が出ることがあります。
ペニスの表面に炎症が起きたりかゆみを伴うこともあり、症状が悪化すると睾丸が腫れて痛みを伴う場合もあります。

 

これは男女共通で起こることですが
直腸感染すると分泌物が増加したり肛門に痒み、痛み、出血、排便時に痛みが起こることもあります。
咽頭に感染すると咽頭痛が起こります。

 

またまれに血中に菌が感染すると皮膚のただれや関節の痛み、頭痛、高熱など全身に症状が現れることもあります。
感染した精液や膣分泌液が目に入ると目が感染することもあり、最悪の場合には失明に至るケースもあります。

 

女性の場合は男性よりも症状が緩やかな傾向があります。
膣から子宮のあたりに炎症を起こすのですが80%の女性は自覚症状がなく、知らず知らずのうちに悪化させてしまうことが多いです。

 

感染したまま気づかずに放置していると体内に感染が進み、子宮内膜炎や卵管炎、子宮外妊娠や不妊の原因に繋がることもあります。

 

主に起きる症状としてはおりものの増加、悪臭、陰部のかゆみ、排尿時の痛みや不正出血などが起こります。
しかしこれらの症状は淋病に限って起こるものではないため膀胱炎など他の病気と間違われることも多く淋病に気づかないこともままあります。

 

男性パートナーが淋病に感染しているとき、当然受診を勧められますが症状が出ていないから大丈夫と安易に考えるのはよくありません。

 

淋病の病院での検査方法

淋病の検査は婦人科、泌尿器科、性病科で行えます。
咽頭に症状がある場合には耳鼻咽頭科でも大丈夫です。
明らかに症状がある場合には必ず病院で検査をしましょう。

 

病院の検査は症状によって異なります。
一般的な検査は遺伝子検査がメインで尿、うがい液で行われます。
尿道炎を起こしている場合や膿などが出ている場合には症状が悪化し、体内で菌がかなり増殖している証拠ですから、簡単に尿検査で調べることができます。

 

もし症状が軽く感染したばかりの場合には少し検査が難しく、採取まで2時間ほど排尿を我慢し、初尿の採取が必要になります。

 

感染者とのディープキスやフェラチオで咽頭への感染が心配な場合には症状がでるまで1週間程度かかるため、1週間ほど経過してから病院を受診すると良いでしょう。

 

治療費はいくら?

治療費は病院によっても異なりますし、症状に合わせて行う検査も異なりますから一概にいくらというのはありませんが、大体検査に5000円程度、治療費として1万円を用意しておきましょう。

 

使った抗生物質に効果が出ない場合には何度も病院に通う人もいます。
当然、治療費もかさみますが、ほとんどの人は1回の治療で完治します。

 

淋菌は非常に耐性を持ちやすい菌なので中途半端な治療を行うと、とても危険なのです。
淋菌の治療では強い抗生物質を高めの濃度で与えて淋菌を死滅させます。
ですから1回の治療で完治することがほとんどです。

 

もう症状が消えたからと再検査費用をしぶって検査を行わない人がいますがこれはとても危険です。
淋菌が薬に耐性を持っており、少しでも生き残っていると淋菌が再び増殖してしまい再発してしまうことがあるからです。

 

再発を繰り返してしまうと男性は慢性の前立腺炎や女性は不妊の原因になることもあります。

 

淋病の治療法

淋病の治療は抗生物質の投与で行われます。
しかしクラミジアのように薬を1回飲めばお終いというものではなく、筋肉注射や点滴による治療が必要になります。

 

これは淋菌に耐性菌が増えているからで以前は効果のあった抗生物質が効かなくなってしまったからです。
このため現在はまず筋肉注射でセフトリアキソンを投与し、効果が得られないばあいにはスペクチノマイシン、セフォジジム、アジスロマイシン、ミノサイクリンなどの抗生物質を試します。

 

筋肉注射はお尻に打つため痛みを伴いますし、注射後数日間は筋肉痛のような痛みが続きます。

 

また淋菌とクラミジアは両方同時に感染するケースが多いです。
両方に感染している場合には筋肉注射と抗生物質の服用を同時進行で行うこともあります。

 

淋病は必ず病院で治療しよう!

抗生物質は前に別の病気の時に貰ったものが残っている場合や個人輸入で海外から購入する方がいますが、自分でかってに抗生物質を服用するのは絶対に避けてください。

 

これは素人判断で間違った抗生物質を服用することで菌に耐性がついてしまうことがあるからです。
自分の判断で抗生物質を服用し、症状が消えたからと服用を中止する。
すると体内に残っていた菌が耐性を持ち、どんどん厄介な存在になってしまうのです。

 

尿道炎や子宮頸管炎など症状が比較的軽いうちは筋肉注射を1回投与されるだけで完治することが多いです。
ただし症状が改善しても淋菌が消えたかどうかは分かりませんから必ず病院で再検査を受けて完治したかどうかを調べるようにしてください。

 

淋病の妊娠・出産・胎児への影響

淋病は適切に治療を受ければそれほど怖い病気ではありません。
ところが適当に治療を終わらせて慢性化させてしまったり、病気を悪化させてしまうと男女ともに不妊の原因になることがあります。

 

女性の場合は淋病にかかっていても自覚症状が少なく、生理のトラブルとして片付けられてしまいがちです。
妊婦健診で初めて淋病にかかっていることに気づく人もいます。
妊娠をしたら面倒でも必ず妊婦健診を受けるようにしましょう。

 

また妊娠中の淋病感染は非常に危険です。
早産や流産が起こる危険性が高くなりますし、出産まで気付かず、そのまま出産してしまうと赤ちゃんまで感染してしまい結膜炎や関節炎、尿道炎にかかることがあります。
最も恐ろしいのは新生児結膜炎で、失明することもあるのです。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)、2型(HSV-2)が原因で起こる病気です。
主な原因は性行為です。
性行為を持った相手が性器ヘルペスに感染しておりそこから感染するというのが一般的です。

 

しかし口唇ヘルペス(唇にできるヘルペス)のウイルスが口淫をしたことで感染することもありますし、まれではありますがタオルの共有などでも感染してしまうことがあります。

 

ヘルペスの最も厄介なところはウイルスが潜伏してしまうということです。
感染したものの症状が出ずに潜伏してしまったり一度発症して治療をしたヘルペスが体調不良などに伴い、再び症状として現れてしまうことがある、という点です。
ヘルペスは「完治」できない病気なのです。

 

ヘルペスは非常に感染力が強い

ヘルペスウイルスは感染力が非常に強いという特徴を持っています。
主な感染ルートは感染者の口、陰部などの粘膜、体液、湿疹などからで、単純ヘルペス感染症が慢性化している患者さんからは特に症状が現れていないときでも粘膜に接触することで感染してしまいます。
感染しても症状がでないことが多いことから全く自覚なくパートナーにヘルペスを感染させていることが多いのです。
症状が出ている時には肌に触れるものは共有しないことが大切です。

 

ヘルペスウイルスの潜伏期間は一生です。
一度感染してしまうと腰仙骨神経節の神経細胞に住み着いて潜伏感染します。
完治はできませんが、たびたび再発する場合にはそれを抑える薬がありますので諦めずに治療に向き合いましょう。

 

性器ヘルペスの発生箇所と症状

性器ヘルペスに感染していても60%の人は症状が出ません。
これは体が健康で抵抗力がある、侵入したウイルスの量が少ない、すでに違う型を持っていて免疫力があるなどです。

 

初めて感染した場合には症状が強くでることが多く初感染後の1年間の間に約8割の人が性器ヘルペスを再発します。
再発を重ねるたびに症状は軽症化しますが、その度に感染しているのではなく、潜伏しているウイルスが暴れだしているだけなのです。
引き金となるのは体調不良、過労、セックス、ストレスなどです。

 

男性の場合は陰茎全体、肛門、お尻、太ももなどに症状が出ます。
肌の表面がヒリヒリムズムズしたような感じを覚え、そこから2〜10日くらいで赤いぶつぶつや水ぶくれ、潰瘍ができ、痒みや強い痛み、発熱を伴うことがあります。

 

女性の場合は男性よりも深刻な症状がでることがあります。
外性器や膣の入り口周辺、子宮頸管や膀胱に感染が広がります。
患部にできた水ぶくれや潰瘍でき、強い痛みのために排尿が困難になることがあります。
まれにではありますが髄膜に到達して髄膜炎を起こすことがあり、こうなると強い頭痛が起こり尿が出なくなります。

 

きちんと治療を行えば性器ヘルペスは1週間程度で症状が治まります。
しかし一度かかると何度も再発してしまうことがあり患者を苦しめるのです。

 

性器ヘルペスは治らない病気ですから、一度感染してしまうとパートナーにうつしてしまうのでは?と気に病む方も多いのですが、積極的にコントロールすることができる病気でもあります。
あまり気に病みすぎると余計にコントロールが難しくなりますから悩みすぎないようにすることも大事です。

 

性器ヘルペスの病院での検査方法

性器ヘルペスの治療は性病科、産婦人科、泌尿器科、皮膚科で行えます。
検査は血液検査や患部の分泌物を採取しての検査などがあります。

 

しかし実際のところ検査はあまり行われないようです。
というのも性器ヘルペスは非常に特徴的な症状を持っていますから専門医は患部の状態を見ただけで診断ができるからです。

 

無症状な時に感染しているかどうかを調べたい場合や症状が軽く見た目では判断できない場合には、血液検査や遺伝子検査が行われることがあります。

 

症状が重たい場合には入院での治療が必要になります。
明らかに重たい自覚症状が出ている場合には入院できるような大きめの病院を受診するのが良いでしょう。

 

性器ヘルペスは再発を繰り返す病気でもあります。
何度も病院にかかることもあるので近場で通いやすい病院を探してください。

 

費用はまちまち

性器ヘルペスの場合、症状が軽い/重いで治療費に差があります。

 

症状が軽い場合には初診料+検査費用、薬代などで3000〜5000円程度を予定しておけば大丈夫です。
1周間程度薬を飲めば症状は落ち着くので治療は完了となります。

 

症状が重たい場合には入院が必要になるため費用はかさみます。
3割負担でも点滴台、検査費用、入院費用などなど総額15万円〜を予定しておく必要があります。

 

入院費用が高くつくため、治療を躊躇してしまう人がいるかもしれません。
しかし重症化してしまった性器ヘルペスは安静にしていても良くなりません。

 

ヘルペスの症状が収まっても神経に痛みを残し、一生付き合わなくてはいけなくなることもあります。
医師の診断に従い、適切な治療を受けるようにしましょう。

 

性器ヘルペスの治療法

初めて性器ヘルペスにかかる初感染の場合には症状が重たくなることもあり、激しい痛みで排尿ができなかったり、頭痛や高熱など全身症状が起こることがあります。
この場合には抗ヘルペスウイルス剤を点滴して経過を見守る必要があり入院して治療が行われます。
症状がそれほど重たくない場合には通院で治療が可能です。

 

使われる抗ウイルス薬はバラシクロビル(バルトレックス)、アシクロビル(ゾビラックス)、ファムシクロビル(ファムビル)という錠剤が使われることがほとんどです。

 

塗り薬も処方されますが、炎症を起こしているところを沈める効果はありますが、体内のウイルスを押さえ込むほどの効果はないためあくまで補助的な役割で、錠剤での服用が必要です。

 

どれくらいで症状は治まる?

初感染で皮膚が爛れて水ぶくれができているときには抗ウイルス薬を5〜10日間ほど服用します。
薬をきちんと服用すれば10日間ほどで症状は収まるでしょう。

 

性器ヘルペスは完治できない病気ですから症状が落ち着いたあとの再発しないようにコントロールすることが大事です。

 

性器ヘルペスは風邪をひいたり、生理の前、疲れが溜まっている時、強いストレスを受けた時などに再発しやすくなります。
日頃から疲れがたまらないように体調をコントロールしましょう。

 

再発の前には肌がムズムズしたりヒリヒリしたりする感覚があります。
再発の兆候を感じてすぐに対応すれば皮膚の症状が出るまえに症状を押さえ込むことができます。

 

再発抑制療法は1年間に6回以上再発を繰り返す時や再発したときの症状が重たいときに行われます。
再発の頻度によっては再発抑制療法を検討してみましょう。

 

性器ヘルペスの妊娠・出産・胎児への影響

性器ヘルペス自体は遺伝しませんし、潜在感染していても妊娠自体に影響はありませんし、奇形児が生まれる可能性もほとんどありません。
性器ヘルペスの人でも授乳することが可能です。

 

ただし性器ヘルペスは妊娠に伴って再発することがあります。
これはホルモンバランスの変化やつわりによる体調不良で抑え込まれていたヘルペスウイルスが活発化してしまうからです。

 

またヘルペスウイルスは母子感染します。
このため性器ヘルペスの症状が出ているまま普通分娩してしまうと経産道感染を起こしてしまい新生児ヘルペスを発症する危険性があります。

 

新生児ヘルペスは治療を行わなければかなり高い確率で死に至ります。
抗ウイルス薬の治療を行っても全身型の場合には症状が重たくなり大変危険です。

 

性器ヘルペスに感染されている方は妊娠中は規則正しい生活を送り免疫力が低下しないように気をつけなくてはいけません。

尖形コンジローマ

尖形コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPJ)6型11型などに感染することで発症する性病の一つです。
ヒトパピローマウイルス(HPJ)は子宮頸がんの原因となることもある危険なものですから万が一感染した場合にはしっかり治療をしなくてはいけません。

 

尖形コンジローマの感染経路は主に性行為です。
ヒトパピローマウイルスは細胞内でしか生きていけないので空気中では短時間で死滅してしまいます。
粘膜同士が接触し細胞から細胞に移動しない限り簡単には感染しません。

 

男性の場合、精液に主にヒトパピローマウイルスが多く検出されるため男性感染者の精液からパートナーに感染することが多いです。
ただし粘膜同士の接触でも十分感染しますからコンドームをつけていれば絶対に感染しないというものでもありません。

 

尖形コンジローマの潜伏期間は長い

尖形コンジローマの潜伏期間は他の性感染症に比べて長めです。
平均3ヶ月程度と言われ、早い人で3週間、遅い人の場合には8ヶ月くらい潜伏期間があることもあります。

 

日本では年間10万人あたり30人程度が発症しており、10代後半から30代まで性行為が活発化する年代を中心に患者数が増える傾向にあります。

 

尖形コンジローマに感染した場合には約1年前まで遡って性交渉を持った相手を感染源として考えなくてはいけません。
潜伏期間が長いため、感染源を特定できないこともしばしばです。

 

自覚症状がほとんどないという特徴があるため、感染していることに気づかずに感染を広げていることが多い病気ですが、感染しても症状が出ない場合には1年ほどで自然治癒する場合もあります。

 

尖形コンジローマの発生箇所と症状

尖形コンジローマは小さなイボが性器や性器周辺にできる病気です。
しかし感染してもイボが出ないこともあり、その場合には痛みや痒みもなく感染に気づかないことも多々あります。

 

男性の場合には亀頭や肛門の周辺に米粒から小豆大のイボができます。
痛みも痒みもありませんが、最初のイボができると短期間で次々と新しいイボができイボ状の腫瘤がカリフラワーや鶏の鷄冠のようになることもあります。

 

男性の場合には、フォアダイスというイボができる病気がありますが、こちらは性感染症ではありません。
自分で尖形コンジローマなのかフォアダイスなのかを見分けるのは難しいためイボがあったら病院へ言って診察を受けてください。

 

尖形コンジローマはまれに自然治癒することがある性感染症ですがイボは接触によって出血しやすく基本的には治療しない限り増え続けます。
増えれば増えるほど治療が難しくなるため放置しないことが大事です。
また尖形コンジローマは陰茎がんの原因になることもあります。

 

女性の場合も男性と同じように外陰部や肛門の周辺に米粒から小豆大のイボができます。
男性と違うのは膣内にもできることがあるという点です。

 

陰部が外に飛び出している男性と違い女性の場合には陰部が隠れていることが多く、特に膣や子宮頸部など性器の内側にできてしまうと男性に比べて感染に気づかないことが多いようです。
歩いている時に違和感を感じたり、お風呂で洗っているときに違和感があって初めて気づくケースも多いのです。

 

ある程度大きくなると痛みや痒みを伴うこともありますが多くはイボ以外の症状がありません。
そのため「ちょっとできものができただけだろう」「そのうち治るだろう」と放置してしまう人がいます。
しかし尖形コンジローマをそのまま放置すると子宮頸がんになる恐れがあります。
最悪の場合死に至ることもあるので、少しでも異常を感じたら検査を受けましょう。

 

尖形コンジローマの病院での検査方法

尖形コンジローマは徐々に患者数を増やしている性病の一つです。
一度でも性交渉を持ったことのある人なら誰でも発症する可能性があり、一度発症してしまうと治りにくいのです。
もしも陰部に異常を感じた場合には恥ずかしがらずに早い段階で病院で検査してもらうのが良いでしょう。

 

尖形コンジローマの検査は性病科、泌尿器科、産婦人科で行なえます。
検査という検査はなく、基本的に触診・視診でおこなわれます。
なぜ検査が行われないのかというと、非常に特徴的な症状があるため専門家は見てすぐに分かるということがあります。

 

触診や視診ではっきりと特定できない場合にのみ組織検査が行われることがあります。
主にイボが小さく判断が難しい場合で、イボを一部切り取ってウイルスに感染しているかどうかを調べます。
検査には1周間程度必要です。

 

費用はどのくらいかかるの?

尖形コンジローマの検査費用は6000円程度です。
初診料と血液検査でこのくらいかかります。
尖形コンジローマの検査自体には血液検査は意味はありません。
血中に交代が発生することがないからです。
しかし尖形コンジローマに感染する=他の性病にも感染している可能性があるということから血液検査が行われるのが一般的なようです。

 

1回薬を飲めば治るようなクラミジアと違って尖形コンジローマの治療には時間が非常にかかります。
再発を繰り返すことが多い病気なのでトータルで1年程度治療にかかることもあり、検査費用から治療費は高額になりがちです。

 

手術をすると10,000円程度は費用がかかりますし薬を飲むため長期的に薬代も必要になります。
しかし放置してしまうのは危険ですから費用はかかりますがしっかり治療に取り組んでください。

 

尖形コンジローマの治療法

尖形コンジローマの治療方法はいくつかあります。

  • 塗り薬による治療
  • 飲み薬による治療
  • レーザーによるイボの除去手術
  • 液体窒素によるイボの除去

尖形コンジローマの基本的な治療方法は外科的なものです。
大きなイボになってしまったものは外科的に取り除いてしまう他ないのです。
どの方法を取るかというのは症状の重さによって異なります。
イボが大きくなってしまっている場合には炭素ガスレーザーでイボを除去するのが一般的です。

 

小さいイボは液体窒素で一つずつ取り除くこともありますがレーザーで取り除いてしまうのに比べて再発しやすいというリスクがあります。

 

非常に軽度の場合には軟膏だけでOKなこともありますがほとんどの場合では外科的な治療になると考えておきましょう。

 

完治までどのくらいかかる?

尖形コンジローマが完治した、と言うまでには時間がかかります。
イボを取り除いたとしてもウイルスが全て取り除かれたわけではありません。
周囲の皮膚に潜伏感染しているため、殆どの人が再発を繰り返してしまいます。
特に免疫力が弱っている人は再発しやすいため治療とは別に免疫力を高めるため生活習慣の改善が必要です。

 

治療後3ヶ月以上再発しないかどうかを経過観察する必要があり半年経過しても再発しないとなった場合に完治と考えます。

 

また治療は必ずパートナーと一緒に行ってください。
自分が完治してもパートナーが感染していれば再び感染してしまうリスクがあります。

 

尖形コンジローマは潜伏期間が長いため、感染源が特定しにくい傾向にありますが現段階でのパートナーにも必ず検査を受けてもらうようにしましょう。

 

尖形コンジローマの妊娠・出産・胎児への影響

妊娠中に尖形コンジローマに感染してしまった場合には通常通りイボを取り除く手術を受けます。
塗り薬は赤ちゃんへの影響を考えて使わないことが多いようです。

 

尖形コンジローマに感染していることで赤ちゃんの成長や障害には影響はありませんが、事前にわかっている場合には治療が完了してから子作りを行ってください。

 

尖形コンジローマに感染したお母さんから生まれてくる赤ちゃんは産道を通過するときに尖形コンジローマウイルスに感染してしまうことがあります。
赤ちゃんが感染すると咽頭に「再発性呼吸器乳頭腫症」というイボができてしまうことがあり呼吸困難や窒息や小児がんの原因になります。
このため出産時までに完治していない場合には帝王切開を行うケースもあります。

膣トリコモナス症

膣トリコモナス症はトリコモナス原虫が膣や膀胱内に入り込むことで起こる病気です。
原虫とは目に見えないほど小さい0.1mmくらいの微生物でゾウリムシやミドリムシのようなものです。

 

知名度は高いものの近年感染者数は減りつつある性病です。
しかし一度感染してしまうと何度も再発してしまい治療が難しいという特徴もあり、注意が必要です。

 

一般的な性病は性活動が活発化する10代後半〜30代前半までに感染が多く見られますが、膣トリコモナス症は若年層から高齢者まで幅広い年齢層に感染者がみられます。

 

潜伏期間は大体10日くらいです。
放置して症状を悪化させてしまう前に症状が出た場合や疑わしい場合にはパートナーと揃って病院を受診してください。

 

膣トリコモナス症は性交渉をしなくても感染する

膣トリコモナス症の感染経路は様々です。
クラミジアのように細胞の中でしか生きられない細菌は粘膜接触や性交渉を行わない限り感染するリスクはほとんどありません。

 

しかし膣トリコモナス症の原因となるのは原虫です。
原虫は空気中や水中でも生きていられるため、温泉、バスタオルの共有、トイレの便座、プール、医療機関の検診台など性交渉以外で感染してしまうこともあります。

 

ほとんどの場合が性交渉によって感染しますがセックス経験のない女性や幼児、長い間性交渉を行っていない女性でも感染してしまうことがあります。
私は未経験だから膣トリコモナス症になる心配はないと断言はできませんし、感染経路を特定するのも難しいでしょう。

 

少しでも症状が出た場合には早めに医療機関を受診して検査を行ってください。

 

膣トリコモナス症の発生箇所と症状

膣トリコモナス症は「膣」と名前がつくだけあって女性の病気です。
しかし男性が感染しないわけではありません。
男性が感染した場合には「トリコモナス症」と呼ばれ女性と同じような症状が起こります。
また女性はタオルや浴槽など性交渉以外でも感染しますが男性の場合には膣トリコモナス症に感染している女性との性交渉で感染するのがほとんどです。

 

男性の場合は尿道から分泌物が出たり、排尿時に軽い痛みを感じることがあります。
無症状の場合も多く、女性に症状が出て初めて検査をして気づくということも多くみられます。
また男性の場合、感染が尿道だけの場合には排尿をしているときに自然に洗い流されることもあり、感染に気づかないまま治っているということもあるようです。

 

膣トリコモナス症は女性が深刻な病気です

膣トリコモナス症は、名前が表す通り「膣」に多く起こる性病であり男性に比べて女性が深刻化しやすい病気です。

 

感染した20〜50%の女性は自覚症状を始め感じません。
しかし次第に悪臭を放ちながら泡立つ黄緑色のおりものが出たり、外陰部や膣に激しいかゆみや痛み、炎症などが起こります。
他の性病に比べて症状が強く現れる病気です。

 

尿道に感染した男性とは違い、膣は尿で洗い流すということができず、さらに原虫が膣内の粘膜細胞を好物にしているため繁殖しやすいのです。

 

膣トリコモナス症は「おりもの」に特に特徴が出ます。
おりものが臭い、泡状、白く濁ったり黄緑色になったりいつもと違う色になる、おりものの量が急に増えたという場合には注意が必要です。

 

膣トリコモナス症の病院での検査方法

膣トリコモナス症の検査は性病科、婦人科、泌尿器科で受けられます。
感染の疑いがある日から2〜3日後には検査が受けられますが、症状が出ていない場合にはトリコモナス原虫を発見できずに感染していても陰性と出てしまうことがまれにあります。

 

一般的な検査方法は顕微鏡検査です。
尿や膣分泌液を採取し顕微鏡を使って目視で調べます。
このため原虫の数が少ない場合には見逃してしまう可能性があります。

 

感染した疑いがあり、顕微鏡検査で見つからなかった場合には尿や膣分泌液に含まれる原虫を培養して増やし、存在を確認します。

 

完治したかどうかの検査は遺伝子検査がメインになります。
症状が出ていない場合にも精度の高い遺伝子検査が行われることがあります。

 

膣トリコモナス症は男性は検出されないことも多い

膣トリコモナス症の検査は顕微鏡検査が一般的で、これは時間がかかりません。
すぐに病院で行うことができるので、原虫の数が多ければすぐに膣トリコモナス症であることが特定できます。

 

男性の場合には原虫を検出できないことも多く女性側が膣トリコモナス症に感染していることがハッキリわかれば検出されなくても一緒に治療を行う必要があります。

 

もし男性側に感染が認められなかったからと治療を行わないと女性側がいくら治療を行っても何度もピンポン感染してしまうことがあり、大変危険なので自覚症状がなくても検査が必要です。

 

検査費用は顕微鏡検査の場合は初診料も含めて6000円程度かかるのが相場です。
再検査して問題がなければ完治となりますが女性の場合には生理の血に原虫が残ることがあるため完治後の生理終了後にも再び検査を受ける必要があります。

 

膣トリコモナス症の治療法

膣トリコモナス症の治療は投薬と膣錠を使います。
症状が軽い場合にはどちらか一つだけ。
再発を繰り返す場合や症状が重たい場合には併用して治療が行われます。
治療にかかる期間は7日〜10程度です。

 

内服薬に使われるのはメトロニダゾール(フラジール、アスゾール)やチニダゾール(ハイシジン)など抗菌作用のある抗生物質が使われます。
この内服薬は副作用の弱い薬ですが、お酒との相性が悪い薬でもあります。
服用中にアルコールを摂取すると悪酔いしてしまうため治療期間中は必ず禁酒をしてください。
膣錠は1日1回、自分で膣内に挿入します。

 

膣トリコモナス症は10日も意志の診断のもと適切な治療を行えば概ね完治する性病です。
しかし再発を繰り返す人もいるため、完治したと思ったあとも必ず再検査を受けて本当に完治したかどうかを確かめるようにしてください。

 

治療期間中の性交渉は避けて!

膣トリコモナス症は男性側に症状の出にくい病気でもあります。
症状がないとき、検査や治療を嫌がる男性もいるかもしれませんが、パートナーのどちらかに症状が出た場合には男性も無症状ながら感染している可能性が高いため必ず二人揃って同時に治療を行ってください。
また治療期間中は性交渉は避けてください。

 

膣トリコモナス症の治療に使われる薬は市販されていません。
個人輸入で手に入れることもできるようですが膣トリコモナス症はカンジダ症と症状が似ていることもあり安易に自己判断で服用するのは危険です。

 

病院で治療をすれば保険も適用されるため膣トリコモナス症だと分かった場合には必ず病院で治療を行ってください。
特に女性の場合は放置すると自然治癒する可能性はなく大変危険です。

 

膣トリコモナス症の妊娠・出産・胎児への影響

妊娠中に膣トリコモナス症に感染してしまうと子宮に原虫が入り込み赤ちゃんの成長を妨げます。
羊膜が炎症する絨毛膜羊膜炎の原因にもなります。
更にへその緒、赤ちゃん自身への感染も起こり危険です。

 

早産のリスクも高まり、極低出生体重児や周産期死産、脳性麻痺、肺炎や髄膜炎、呼吸窮迫症候群などのリスクも高まります。
もし妊娠中に膣トリコモナス症に感染してしまった場合にはすぐに診断を受けて、治療しなければいけません。

 

妊娠初期の場合には妊娠前から感染していたケースがあります。
症状がでなかったのはたまたまで、免疫力が低下した妊娠中に活動していなかった原虫が活発になることがあります。
感染がわかったら一刻も早く治療を行わなければいけません。
早めに婦人科に相談しましょう。

膣カンジダ症

膣カンジダは真菌(カビ)の一種であるカンジダ菌が膣や性器で異常増殖することで起きる病気です。

 

カンジダ菌は常在菌と呼ばれるもので、私達体の至る所に存在しています。
例えば口の中や皮膚の表面、腸内などに普段から生息している菌です。
しかしこの菌が体力の低下やホルモンバランスの変化、疲労、過度なストレスなどで免疫力が低下してしまうと時に異常増殖を起こしてしまうのです。

 

同じように免疫抑制剤やステロイド、抗菌薬を服用しているときにも免疫力が低下してしまうので繁殖しやすくなります。
また膣内にエサとな糖分が多いと繁殖しやすくなるため糖尿病の人も発症しやすくなるので注意が必要です。

 

カンジダは誰でも持っている菌が原因で起こることのため完治したといってもカンジダ菌の活動が低下したということに過ぎません。
免疫力が低下するたびに繰り返してしまうということもありますから日頃から疲れを溜めないようにすることも大事です。

 

カンジダ症は性交渉をしていなくてもなる

膣カンジダ症は性交渉でも感染するため「性病」の一つとカウントされますが常在菌が異常繁殖することが原因ですから、性交渉をしていなくても発症してしまうことがあります。

 

性交渉をしたことがない子供も、随分性交渉を行っていない中高年の女性やお年寄りでも免疫力が低下すれば発症することがあります。
発症=性交渉を持ったからだ、とは限らないのです。
実際に性行為が原因で膣カンジダ症を起こすのは全体の5〜10%以下と言われています。

 

ただし日頃から性交渉を持つパートナが―いる場合には相手に感染させてしまっている恐れがあります。
片方だけが治療を行ってもピンポン感染を起こすだけなので必ず二人揃って治療を完了させるようにしましょう。

 

膣カンジダ症の発生箇所と症状

カンジダ症は男女関係なく発症します。
年齢も性別も関係なく免疫力が低下すれば起こるものです。
口の中でできれば口内炎ができますし、女性の膣の中で起これば膣カンジダ症と呼ばれます。

 

膣カンジダ症の主な症状はかゆみです。
性器や性器周辺にかゆみが起こります。
症状が進行すると赤く腫れたり痛みが起こることもあります。

 

またおりものが白く濁ったりカッテージチーズのようにポロポロとした塊状になることもあります。

 

膣カンジダ症は決して珍しいものではありません。
女性の75%が一生のうちに1回は経験するというデータもあり45%の女性が2回以上発症しています。
決して恥ずかしい病気ではありませんから症状が出た場合には病院で検査をして治療をしてもらいましょう。

 

男性もカンジダ症になります。
女性と同じように免疫力の低下でも起こりますし性行為でも感染します。

 

男性がカンジダ症を発症すると陰茎の亀頭部分に痒みが出たり、赤く腫れ上がって痛みを伴うことがあります。
同様に水ぶくれや白いカスが付着することがあります。

 

気になる症状が出ている時には性交渉を行ってはいけません。
相手にカンジダ症を感染させてしまうおそれがあります。
パートナーの人と一緒に病院を受診して治療にあたりましょう。

 

ただし男性の場合にはカンジダ菌を持っていても症状が出ないことが多く、女性に比べて発症件数は少なくなります。
これは発症箇所が陰茎ですからシャワーでキレイに洗い流していればカンジダ菌が住み着きにくいからです。

 

膣カンジダ症の病院での検査方法

膣カンジダ症の検査は性病科もしくは婦人科で受けることができます。
男性の場合は性病科もしくは泌尿器科です。

 

検査方法は男女で異なり、女性の場合には膣分泌物を採取し男性の場合には尿検査です。

 

女性の場合にはまず顕微鏡検査が行われ5〜10分もあればわかります。
カンジダ菌の数が少ない場合には顕微鏡検査では正確に判定できないため培養検査を行うので1週間程度時間がかかります。

 

男性の場合には尿検査はほとんどが最初から培養検査になります。
このためその日に検査結果が出ることはありません。
ただし亀頭周辺に水ぶくれができていたり、白いカスが付着している場合にはその場で採取し顕微鏡検査が行われ即日結果が出ることもあります。

 

費用はいくらくらいかかる?

膣カンジダ症およびカンジダ症の検査は保険が適用になります。
症状が出ていない場合には自費になるため全額負担ですが症状が出ている場合には検査含めて2,000円程度で検査ができます。

 

内訳は初診料が2,820円、検査費用が3000円〜4000円です。
合わせて6000円程度なので3割程度で1800円。
2000円もあれば検査が受けられます。

 

膣カンジダ症だということがわかって薬が処方されたとしてもそれほど高額になることはありませんから安心して検査を受けてください。

 

親にバレたくないから保険証がつかえないという場合やブライダルチェックで検査したいという場合には自費になりますからトータル10000円程度予定しておくと安心ですね。

 

膣カンジダ症の治療法

膣カンジダ症は実は自然治癒する病気です。
もともとの原因が免疫力が低下することによる常在菌の異常繁殖なので免疫力が高めれば膣の自浄作用で繁殖は治まり膣カンジダ症も治ります。

 

ただし、これは症状が軽い場合です。
ちょっとあそこが痒いけど、生理ナプキンでかぶれたのかな?
風邪をひいて熱を出して、2日間お風呂に入れなかったからかな?
なんて様子を見ることありますよね。
そして数日後には痒かったことなんか忘れている。

 

こういうとき、もしかしたら膣カンジダ症が起きていて自然治癒したケースかもしれません。
カンジダ菌自体は常在菌ですから活動が低下すればそれで完治したということになります。

 

ここ数日、ちょっと陰部が痒い気がする......くらいなら、まずは検査!と焦るよりも栄養のあるものを食べてたっぷり睡眠を取り疲れを癒やして免疫力を高めるようにしてみましょう。
それだけで症状が治まることもあります。

 

症状が治まらない場合は迷わず病院へ!

妊娠中でホルモンバランスの変化が続いている方。
同様に更年期でホルモンバランスが乱れている方。
免疫抑制剤を使っていたり長期的にステロイドを使用されている方。
この場合は免疫力が睡眠をたっぷりとったくらいでは回復しませんから迷わず病院を受診して薬をもらいましょう。

 

同様に症状が重たい方。
痒みが強い方。
性器が赤く腫れた、痛みを伴っているなど症状が進行している場合には迷わず病院を受診してください。
放置していても症状が重たくなれば自然治癒は期待できません。

 

膣カンジダ症の主な治療方法は膣内洗浄と膣内への抗菌薬の挿入です。
外陰部に炎症を抑える軟膏が処方されることもあります。
症状が重たい場合には毎日通院して治療しなければいけないこともありますし、軽い場合には1週間〜2週間程度薬を飲むだけで治療が完了することもあります。

 

膣カンジダ症の妊娠・出産・胎児への影響

カンジダ菌は膣内のグリコーゲンという糖分をエサとしています。
妊娠中はグリコーゲンが増えるためカンジダ菌が繁殖しやすく、ホルモンバランスの変化やつわりによる体力の低下など免疫力が低下しやすい条件が揃っているため膣カンジダ症になりやすい期間です。
特に妊娠初期は注意が必要で、性器にかゆみや、おりものの異常がある場合には妊婦健診の際に主治医に検査してもらいましょう。

 

膣カンジダ症にかかっても、胎児への直接的な影響はありません。
しかし出産時に膣カンジダ症を発症していると産道で胎児に感染することがあります。
赤ちゃんの口の中でカンジダ菌が繁殖してしまいカンジダ性口内炎を起こしミルクのカスのようなものが口の内側に付着してしまうのです

 

また「鵞口瘡(がこうそう)」と言って股が白くなったり皮膚炎を起こすこともあります。
抗真菌剤を塗れば治りますが、早めに治療をしておくのが安心です。

 

妊娠中は完治しても免疫力が低下しているため再発をしやすい期間です。
できるだけストレスをためず、免疫力を高める暮らしを心がけてください。

梅毒

梅毒というと、大昔の病気と思っている人が多いようです。
江戸時代の遊郭、吉原で遊女がかかった病気でしょ?
という認識の人もいるのですが、現代でも罹患する方が増えていて決して昔の病気と切り捨てて良いものではありません。

 

梅毒はペニシリンが発見されるまでは不治の病として恐れられていました。
現代でも早期発見すれば完治しますが、放置してしまえばとても危険な状況に陥ってしまうことがあるので注意が必要です。

 

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌によって発生する感染症です。
主な行為は性行為ですが、皮膚や粘膜の小さな傷口からでも感染するのでディープキスや口淫などでも感染する恐れがあります。
軽くであっても性行為を行えば感染の恐れがあるのです。

 

梅毒の潜伏期間は長い

梅毒は感染してもすぐ症状がでません。
早く出る人でも感染から3週間ほど潜伏期間があり、長い人では感染から3ヶ月後に最初の症状が出ることもあります。

 

梅毒は第1期〜第4期に分類されます。
第一期は性器や肛門、口腔内など病原菌が侵入した部分に小さな固いしこりができます。
しこりは痛みも痒みもない上にすぐに消えてしまうので初期症状に気づかないことも多いです。

 

感染から3ヶ月〜3年で梅毒は第2期に入ります。
ウイルスが全身に広がり全身のリンパの腫れや関節炎、頭髪の脱毛、バラ疹(赤いあざのような斑点、赤茶色のブツブツ)ができます。
しかしこれも治療をしなくても自然に消えます。
そしてまた無症状の状態が続きます。

 

感染から10年までが第3期と呼ばれる期間です。皮下組織に結節性梅毒と呼ばれる大きめのしこり、コブができます。

 

第4期と呼ばれる期間に入ると脳や脊髄が細菌に侵され、進行性の麻痺や痴呆、大動脈炎や打動脈瘤、臓器に腫瘍などが出て死に至ります。

 

梅毒の発生箇所と症状

梅毒は主に性交渉で感染するため、最初の症状が出るのも性器や肛門周辺、口腔内などです。
しかし感染してから数年に渡って自覚症状が全く出ないこともあり、知らないうちに感染が進行していることもあります。

 

男性の場合は陰茎、口唇、足の付根などに米粒〜豆粒大のかたいしこりができます。
痛みやかゆみなどもなく、ほとんどが単発で発生します。
少しすると自然に消えてしまいます。

 

梅毒は第2期に感染に気付くことが多いです。
全身に症状が広がり、梅毒性のバラ疹ができます。
これもかゆみや傷みはありません。
続いて丘疹性梅毒疹が顔や体、手足などに起こります。

 

放置しているとこれらの症状も消えてしまいますがバラ疹ができたときには梅毒を疑って早めに検査を受けてください。

 

女性の場合にも男性と同じように第1期に硬いしこりができます。
大小陰唇、子宮頸部、口唇などに痛みもかゆみもない腫れが生じます。

 

梅毒は20代の女性に急増している性病です。
2010年から2015年までの5年間で約5倍に増えています。
初期の場合は症状が出ないことも多いため自覚症状がないまま感染を広げてしまっているのです。

 

多くの場合、梅毒だと気付くのは第2期に入ってからです。
第1期に起こる症状はすぐに消えてしまうため性病だと気づかないことが多く見逃してしまうのです。
手のひらや足の裏、粘膜に異変が出たり発疹が出た場合にはすみやかに病院で診察を受けてください。

 

梅毒の症状は様々なため、診断が難しいものです。
性器に問題があればすぐに性感染症だと気付くのですがのどや全身の発疹の場合には性感染症を疑わないため危険です。

 

コンドームを使用していてもオーラルセックスで感染してしまうため不特定多数との性交渉は避けるのが懸命です。

 

梅毒の病院での検査方法

梅毒は感染してもすぐに症状が出るわけではありません。
最初の症状が現れるのは感染してから3週間後くらいです。
中には感染しても全く症状が出ない人も多く、知らない間に感染を広げてしまうことが多々あります。

 

もしも梅毒感染者と性交渉をした場合にはそれが軽度のものであっても必ず検査を受けてください。
また自分が梅毒に感染していることが明らかになった場合にはパートナーを含めて接触した人に検査を受けてもらう必要があります。

 

梅毒は近年急増している性病でもあるため厚生労働省は梅毒の注意喚起を促すパンフレットを作成しており、人間ドッグの血液検査項目にも含まれています。

 

自覚症状がないため、検査が行われないため感染してから数年気づかないままということも多く、少しでも梅毒かもしれないと思った時には早期の検査が必要です。

 

梅毒の検査はどこで受けられる?

梅毒の検査は性病科、婦人科、泌尿器科、皮膚科などで検査を受けることができます。
また病院外でも全国の保健所でも匿名で検査を受けることができます。

 

費用は病院では診察費、検査費などが必要ですが陰性であった場合には健康保険の対象外となります。
明らかに梅毒が疑われるような症状が出ている場合には、結果的に梅毒でなかった場合にも何かしらの治療が必要になりますから最初から病院で検査を受けるのが良いでしょう。
自覚症状が無い場合には匿名かつ無料で検査が受けられる保健所が良いでしょう。

 

梅毒の検査は主に病変から直接菌を検出する方法と血液検査の二つです。
初期硬結(しこり)などがある場合には病変部から漿液を採取し顕微鏡で検査を行い、特に自覚症状がない場合には血液検査が行われます。

 

梅毒の検査は感染から3週間〜6週間経過すると陽性反応が出ます。
性交渉を持った相手が梅毒だと分かった場合など不安な場合には6週間経過してから受診すると良いでしょう。

 

梅毒の治療法

かつて梅毒は不治の病でした。
侵されたが最後、不幸な死が避けられない病だったのです。

 

しかし現在では梅毒で亡くなる方はほとんどいません。
初期段階で治療を行えば完治する病だからです。

 

梅毒の治療は基本的に薬物治療です。
初期であればあるほど治療期間は短くなります。
治療に使われるのはペニシリン系の抗生物質で初期の場合には4週間、きちんと医師の指示どおりに薬を服用すれば完治します。
完治したかどうかは血液検査が行われ、リン脂質抗体が低下していれば完治したということになります。

 

ペニシリンにアレルギーがある患者さんの場合には別の薬剤が使われますが、治療期間は大きく変わりません。
第3期以降には8週間〜12週間抗生物質の服用が必要になります。

 

梅毒治療中の注意事項

梅毒の治療で抗生物質を服用すると第2期の患者さんで50%の確率でジャーリッシュ・へルクスマイヤー現象という反応が起こることがあります。

 

これは薬による副作用ではなく、細菌が破壊されることによって引き起こされる現象で、発熱、倦怠感、悪寒、頭痛などが出ます。

 

またHIVを合併している場合には症状が休息に進行します。
通常は感染から3年目以降に起こる中枢神経が侵されることによる神経症状が早く起こることがあります。
また第2期で皮膚が激しく爛れたりするのもHIV合併によるものでいきなり末期である第4期に進行する場合もあります。

 

梅毒は現代では治せる病気ですが危険な病気であることには何ら変わりありません。
少しでも疑いがある場合には検査するのが良いでしょう。

 

梅毒の妊娠・出産・胎児への影響

梅毒の第1期〜第2期の期間、治療せずに妊娠すると胎盤を通して赤ちゃんが感染し先天性梅毒になることがあります。
胎児が胎盤を通して感染するリスクは60〜80%とかなり高い確率のため妊娠してすぐに妊婦健診で梅毒の検査が必ず行われます。
このため万が一梅毒に感染していても胎児が実際に感染して生まれてくるというケースはほとんどないので安心しましょう。

 

妊娠中の治療でもペニシリン内服薬が使われます。
妊婦がペニシリンを服用すれば、胎児にも胎盤と血液を通して届くため万が一すでに赤ちゃんが感染していても治療を行うことができます。

 

先天性梅毒で生まれた赤ちゃんは出産直後には特に症状がありません。
しかし乳幼児期になって肝脾腫、紫斑、横断などが出ます。
また晩期先天性梅毒の場合には学童期になってからハチンソンの三徴と呼ばれる角膜炎、難聴、のこぎり状の歯という症状が見られます。

HIV感染症

HIVはヒト免疫不全ウイルスと呼ばれるウイルスです。
このウイルスに感染したあと、治療をせずに放置してしまうと免疫力が徐々に低下し数年〜10年で様々な病気を起こすようになります。
これが「エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症した」ということです。

 

つまりHIVはウイルスの名前であり、エイズはHIVに感染することで発症する病気なのでHIVに感染した=エイズ患者ではないのです。
エイズを発症したと診断が下るのは代表的な23個の病気のうち1個以上発症したときです。

 

HIVは人間の体液に含まれています。
血液、精液、膣分泌物、母乳などに含まれ、これが大きな傷口や粘膜に接触したときに感染します。
HIVの感染力はそれほど高くないため血液が少し触れたくらいでは感染する心配はありませんが他の性感染症に感染していると粘膜部分が炎症を起こし傷ついているので感染率が高くなってしまいます。

 

HIVの主な感染経路は3つ
1.性行為

セックス、アナルセックス、オーラルセックスの全ての性行為でHIVに感染するリスクがあります。

 

2.血液感染

麻薬や覚醒剤を打つために注射器を回してつかう「回し打ち」は感染するリスクが非常に高くなります。
献血に使われる血液は検査が行われているため安全性がかなり高いのですがHIV感染初期の人が献血した場合にはチェックをすり抜けてしまうことがあります。
このためHIV検査を目的として献血を行うのは絶対に避けてください。

 

3.母子感染

お母さんがHIVに感染していると赤ちゃんもHIVに感染してしまうことがあります。
このため妊婦健診では必ずHIV検査が行われます。
またHIVは母乳にも含まれてりうため授乳によっても赤ちゃんがHIVに感染するおそれがあります。

 

HIV感染症の発生箇所と症状

HIVに感染してもすぐにエイズを発症するわけではありません。
HIVに感染すると感染初期にHIVウイルスが急激に増加します。
インフルエンザに似た39度〜40度の発熱が起こることがありますが数日〜数週間でこの症状は治まります。
この感染初期の症状には個人差があり、全く症状が出ない人もいます。

 

その後HIVウイルスは一度減り無症状期に入ります。
この期間は数年〜10年程度で個人差がありますが症状が出ないため感染していることに気づかないまま性交渉を行い感染を広げてしまう恐れがあります。

 

1回の性交渉で感染する確率は0.1〜1%と言われていますが1回の性交渉でHIVに感染してしまうこともあります。
予防のためにも子供が欲しいという時以外には常にコンドームを利用するようにしましょう。

 

エイズを発症するとどうなる?

無症状期には症状が何もありませんが、着実にウイルスは増えています。
そしてある日突然、身体に不調が起こるのがエイズ(後天性免疫不全症候群)です。

 

例えば、原因不明の発疹が体中に出来る。
微熱と頭痛が何日も続く、リンパが腫れ上がり咽頭炎が起こる。
原因不明の下痢が何日も続く、といったことが起こるのです。

 

エイズを発症したと確定するのが以下の合併症を起こした時です。

  1. カンジダ症
  2. クリプトコッカス症(肺以外)
  3. ニューモシスチス肺炎
  4. ヒストプラズマ症
  5. クリプトスポリジウム症
  6. イソスポラ症
  7. 非結核性抗酸菌症
  8. 化膿性細菌感染症
  9. 活動性結核
  10. サルモネラ菌血症
  11. サイトメガロウイルス感染症
  12. 単純ヘルペス感染症
  13. 進行性多巣性白質脳症
  14. カポジ肉腫
  15. 原発性脳リンパ腫
  16. 非ホジキンリンパ腫
  17. 湿潤性子宮頸がん
  18. 反復性肺炎
  19. リンパ性間質性肺炎/肺リンパ過形成
  20. HIV脳症
  21. HIV消耗症候群

原因不明の体調不良が続いた場合、HIV感染が疑われるなら検査をしたほうが良いでしょう。

 

HIV感染症の病院での検査方法

HIVに感染するとHIVウイルスが体内で増えます。
すると抗体が作られるので、通常の検査ではこの抗体のある/なしを調べます。
感染初期の場合にはウインドウ期と言ってHIV抗体が十分に作られていないこともあるので核酸増幅検査や抗原検査、抗原抗体同時検査などがあります。

 

HIV検査ではスクリーニング検査が行われ陽性/陰性を調べます。
陰性ならHIVに感染していませんが陽性でもすぐにHIV感染とは決まりません。
引き続き確認検査が行われます。
これは感染していないにもかかわらず陽性と出てしまう「偽陽性」も含まれているからです。
どちらでも陽性と判定が出た場合、HIV感染しているとなるのです。

 

検査を受けるタイミングは感染から4週間が目安です。
感染してすぐの場合には陰性と出ても安心できませんから確定するためにも3ヶ月以降にもう一度検査を受けてください。

 

HIV検査はどこで受けられるの?

全国ほとんどの保健所などで無料・匿名で検査を受けることができます。
保健所などの施設は検査を受けれる日程が決まっています。
毎日行っている施設もありますが、平日や夜間、土日など検査を行っている日程が異なることがあります。
場合によっては予約が必要なこともあります。

 

HIVに感染したかもしれないと思ったらお住いの自治体・保健所に問い合わせてみましょう。
特定のパートナーがいる場合には一緒に検査を受けてください。

 

保健所で行われる検査には通常検査と即日検査があります。
通常検査の場合には1、2週間かかりますが即日検査の場合には即日結果が出ます。

 

また、一般的な性病科や婦人科、泌尿器科でも検査を受けることはできますが5000円〜1万円程費用がかかり検査内容は保健所と変わりません。

 

HIV感染症の治療法

HIVウイルスに一度感染してしまうと現代医療では駆逐することができません。
このため身体の中のウイルスが増えるのを防ぐこと、免疫力を回復させて同時にそれを維持していくというのが治療のメインになります。

 

治療方法も時代によって大きく変化しており、近年では副作用の少ない治療薬が開発されています。

 

HIVは無症状期が長いため、症状が出て初めて感染に気付くこともありますが、早期に気付いた場合にはウイルスが増えるのを確実に抑えられるようになっていますし免疫力を保つことができるのでエイズ発症に至らない人も増えています。

 

また感染に早い段階で気付くことで周囲の人にHIV感染を広げるリスクを減らすことができます。
症状が出ていないから検査しない、ではなくHIVに感染している恐れがある場合には早め早めに検査を行いましょう。

 

エイズ発症後の治療は?

HIV感染に早い段階で気付いた場合には抗HIV薬を服用することで一般の人と変わらない生活を送ることができます。
治療を受けることで発症しないまま一生を終える人もいます。

 

ではHIV感染が分かったときには既にエイズを発症していたという場合にはもう手遅れなのでしょうか?

 

安心してほしいのが、現代ではHIVに感染したからと言って必ずしも死ぬということではない点です。
以前はエイズを発症したら2年で死亡するとも言われていましたが現代では、これは何も治療を行わなかった場合です。

 

発症した方が回復できるかどうかというのは発症した病気の種類次第です。
免疫力がかなり落ちてしまったケースでも適切な治療を行った場合には生存率が高くなっています。

 

HIV感染症の妊娠・出産・胎児への影響

HIVは母子感染しますし、母乳にも含まれるため授乳でも赤ちゃんが感染してしまいます。
このため妊娠初期の検査で必ずHIV検査が行われます。

 

HIVであることが分かれば完治させることはできないため抗HIV薬で治療しながらの出産ということになります。
しかしHIVに感染しているからと言って子供を産めないわけではありません。

 

HIVが妊娠に影響を与えるわけではありませんし、母体のHIVウイルス量を減らすことで胎児や出産時の感染を減らすことができます。
出産は帝王切開になり、粉ミルクでの育児ですが子供はほとんどが無事に生まれてきます。

 

既に感染している人が子供を持ちたい場合には男性の場合には精液からHIVウイルスを取り除いてから体外受精を行い、女性の場合には男性の精液を注射器で子宮に入れる人工授精を行います。

B型肝炎

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)に感染したことで肝臓の細胞が炎症を起こし幹細胞が破壊される病気です。
全世界で約3億5000人が感染していると言われる深刻な感染症で日本でも130〜150万人が感染していると言われます。
確率的には100人に1人という割合で非常に感染者数が多く、特に若年層を中心に感染者数が増えていることが問題となっています。

 

B型肝炎は肝臓の炎症を起こし、これが続くと慢性肝炎、肝硬変へと進行し肝臓がんへとなる可能性があります。

 

しかし感染していてもできるだけ早くに検査を受けて適切な治療を受ければB型肝炎ウイルスに感染していても深刻な状況になるのを防ぐことができます。

 

B型肝炎は性交渉が原因でうつることもある

全てのケースではありませんが大人の感染においては性交渉でB型肝炎になってしまう方が多いです。
感染しても自覚症状が起きないことから知らず知らずのうちに感染を広げていることも多い病気です。

 

B型肝炎はアジアやアフリカで多く感染が広がっており海外で感染して国内で持ち替えることも多いです。
性行為でうつる病気ですから当然ながら性交渉を活発に行っている方ほど感染する確率が高くなります。

 

B型肝炎はHIVよりも感染力が高いウイルスです。
回し飲みをした、一緒に鍋をつついたくらいでは感染しませんがセックス、アナルセックス、オーラルセックスで感染します。

 

発症するまでの潜伏期間は1ヶ月〜半年ほどとなっています。

 

B型肝炎の発生箇所と症状

成人の場合は免疫機能が出来上がっているので感染してもほとんどの場合が自然治癒(不顕性感染・症状があらわれない)します。
この場合にはウイルスは身体から排出されておりHBVに対する免疫を獲得しています。
一部の人は急性肝炎を起こしますがやはり肝炎が収まったあとに自然治癒し、HBVは排出され免疫を獲得します。
このため再びHBVに感染することはありません。

 

免疫抑制剤を使用していたり、人工透析中などで免疫力が低下している方や何らかの理由で免疫機能が働かなった場合持続感染となり、一部の方は慢性肝炎となります。

 

急性肝炎を起こすと幹細胞に炎症が起きます。
食欲不振や吐き気から始まり黄疸が出ます。
そのうち1,2%の方は劇症肝炎を発症します。
劇症肝炎は危険で高度の肝不全と意識障害が起こり70〜80%が死亡します。

 

B型肝炎は90%は回復し治癒する

B型肝炎は感染した年齢が重要です。
出産時に感染した小児は慢性化しやすいのですが成人してからB型肝炎に感染した人の90%が6ヶ月で治癒します。
これは急性肝炎を起こしても同様です。

 

肝臓は沈黙の臓器と言われるだけあって自覚症状が出にくいです。
急性肝炎でも発熱や頭痛など風邪のような症状が多いことから単なる風邪と診断されてしまい風邪薬の処方が行われることもあります。
主に起こる症状としては吐き気や嘔吐、黄疸などの症状です。

 

6ヶ月以上急性肝炎の症状が続く場合には診断が慢性肝炎に変わります。
肝硬変に進行するなど他の病気になるリスクが上がってくるため急性肝炎の段階でしっかり治療を行いましょう。

 

B型肝炎の病院での検査方法

B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは血液検査で調べることができます。
ウイルスに感染すると、ウイルスを排除しようとして血液中に抗体ができます。
この抗体があるかどうかを調べると現在感染しているのか、過去に感染したことがあるのかということを調べることができます。
またこの検査で感染経路を調べたり、治療法を決めるためのウイルスのタイプも調べることができます。

 

症状が進み肝硬変や肝がんになっていないかどうかは腹部エコーや腹部CTスキャンなどが行われます。

 

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは全ての医療機関で調べることができます。
お近くの内科でも調べてもらうことができますが自覚症状がない場合には自費での検査になります。
保健所や自治体が指定する検査期間であれば無料で調べてもらえるのでそちらを調べてみるのが良いでしょう。

 

B型肝炎の検査をしたほうがいい人は?

B型肝炎は感染していても自覚症状が出にくい病気です。
以下の項目に当てはまる場合には自覚症状がなくても一度検査を受けておくと安心です。

 

家族やパートナーが肝炎だった場合

 血液や体液を媒介して感染するので調べましょう。

輸血経験のある人

 輸血から肝炎に感染することは現在では稀ですが 100%安全ではありませんから一度受けておいて損はないでしょう。

1985年以前に生まれた人

 B型肝炎母子感染防止事業が始まる前に生まれた人は 母子感染の危険性がないわけではありません。

肝機能に異常がある人

 アルコールの飲み過ぎで肝機能が低下している可能性もありますが、 知らないうちに感染しているかもしれませんから調べておきましょう。

 

B型肝炎の治療法

急性肝炎の場合には特別な治療法がありません。
自然治癒する傾向が多いため、安静にして栄養をしっかりとって症状が治まるまでゆっくり過ごすのが治療法となります。
症状が重たい場合には入院することもあり、食欲が低下している場合には点滴を打って体力を回復させます。

 

ほとんどの場合、成人になってからの感染は一次感染です。
免疫力が機能するため、仮に感染しても自覚症状がでなかったり急性肝炎になっても半年程度で完治します。

 

しかし体力が著しく低下している場合や免疫力が低下している場合には成人になってからの感染でも持続感染となり慢性肝炎を起こす場合があります。

 

慢性肝炎になってしまった場合の治療法

慢性肝炎が起こってしまった場合には抗ウイルス治療と肝庇護療法があります。

 

抗ウイルス療法はインターフェロン(注射)と核酸アナログ製剤(飲み薬)の2種類があり、B型肝炎のウイルスを直接攻撃して増殖を抑える方法です。
肝庇護療法は肝機能を改善する薬を使用し肝臓を保護する治療です。

 

抗ウイルス療法は高額医療ですが医療助成が受けられるので治療を行う際には必ず申請を受けましょう。
自己負担の限度月額は所得税年額によって変わりますが235,000円以上で20,000円、それ未満で10,000円となっています。

 

慢性肝炎になってしまったまま放置してしまうと肝硬変や肝がんになり、やがて死に至ることもあります。
可能性としてはそれほど高くありませんが、きちんと治療を受けることが大事です。

 

B型肝炎の妊娠・出産・胎児への影響

B型肝炎は感染していたとしても気づかないうちに自然治癒していることがあり、感染=必ず発症ではないので感染に気づかないことも多い病気です。
そして自然に治癒してしまえば大きな問題にはなりません。

 

しかしB型肝炎に感染している方が妊娠中の場合には要注意です。
お産の時に赤ちゃんが感染してしまう可能性があるからです。
このため妊娠初期に必ず血液検査が行われます。

 

B型感染キャリアは多く、自分がキャリアとしらないままに結婚して妊娠検査までキャリアだったことに気づかない人は結構多いです。
妊婦検査はこうした意味でも絶対に必要なことですから面倒でもかならずきちんと受けるようにしましょう。
また、助産院の中には検査をしないところもあるようです。
その場合には個人で検査を受けてください。

 

胎内感染のおそれはほとんどありませんが母子感染を予防するために出産直後にワクチン接種などを行うことになります。

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